「“自分の治療に責任を持てる歯科医師”を育てたい」
近年、歯科医療は設備や材料、テクノロジーの進歩によって大きく変わってきました。マイクロスコープやCT、口腔内スキャナー、デジタルデンティストリーの発展により、“勘や感覚”に頼る医療から、視覚的根拠と論理的判断に基づく医療へと進化しています。
私は、こうした流れの中で、若手の歯科医師が「見える医療」「納得できる医療」を身につけられる場を提供したいと強く思い、この医院をつくってきました。

“マイクロスコープを標準化”する意味
当院ではマイクロスコープを設置しています。これは決して「設備を揃えたから立派」ということではありません。
本当の意味で大切なのは、「日常的に使いこなせるような環境・文化・教育体制を整えているかどうか」だと考えています。
マイクロスコープは、使えば終わりの機器ではありません。
操作性や姿勢、視野の確保、支台歯形成、充填操作、根管洗浄・拡大、縫合――どんな分野でも“見えるからこそできること”が増えていきます。
逆に、見えないままでやってしまう治療は、再治療を生み、患者さんの時間と健康に影響を及ぼす可能性があります。
だからこそ、私はこの機器を「選ばれた人だけが使う」ものにしたくないのです。
“全員が使えるようになる”ための設備であり、教育であり、文化であるという位置づけで運用しています。
若手でも「裁量と責任」を持って関われる場に
もうひとつ、当院が大切にしているのは「若手にも裁量を持たせる」ことです。
もちろん最初からすべてを任せるわけではありません。
しかし、診査から治療方針の立案、補綴設計、患者説明、予後の評価まで――段階を踏みながらも“自分で考えて判断する”機会をしっかり提供します。
それは、単なる手技の練習とは全く別物です。
技術的にできる処置が増えることと、「この患者さんには何が必要かを判断できる力」を養うことは、本質的には違います。
当院では、担当医制を基本とし、一人の患者さんを継続して診る経験を通じて、“診療の流れをデザインする力”を身につけてほしいと考えています。
“成長に向き合える医院”をつくりたい
若い歯科医師が、本気で「上手くなりたい」「良い治療をしたい」と思っているとき、最も重要なのは「一緒に本気で向き合ってくれる人がいるかどうか」です。
当院には、そうした成長意欲を歓迎する空気があります。
「見えないから不安だ」「自信が持てない」――そういう気持ちを受け止めつつ、技術・知識・マインドを含めて、段階的に引き上げていく指導体制を整えています。
失敗してもいい。そこから学んで、明日一つでも良い治療ができれば、それが本物の成長です。
また、院内では症例検討会や勉強会を定期的に開催し、専門医との連携症例も多く扱っています。
「今だけではなく、10年後の自分を育てる」という視点を持って働ける場所でありたいと思っています。
あなたが“自信を持てる歯科医師”になるために
この業界では、テクニックやスピードばかりが評価されがちですが、私は“自信を持って患者さんに向き合えること”が、歯科医師として最も大切な資質だと考えています。
そのために必要なのが、「見える医療」と「丁寧な診療」です。
自分が納得できる治療を、誇りを持って提供できるようになる。
そんな“確かな臨床家”としての成長を、私たちは全力で支えていきます。
本質的な歯科医療を学びたい方、誠実に患者と向き合いたい方、ぜひ一度見学にいらしてください。
あなたの成長と挑戦を、心から歓迎します。